音声ファイルを文字起こしする画面と、カーソルの位置に直接入力する音声入力を並べたイメージ

MacWhisperは、録音や動画のファイルをMac上で文字起こしするのが得意なアプリです。いま開いているアプリに話してそのまま入力したいなら、音声入力に特化したアプリのほうが手間が少なく済みます。使い分けの目安は、作業の出発点が「録音ファイル」か「点滅しているカーソル」かです。この記事では、MacWhisperの料金と得意なこと、ライブの音声入力が中心の場合の選び方をまとめます。

なお、比較に含めているSpeakmacは私たちが作っているアプリです。MacWhisperのほうが合うケースもはっきり書きます。

MacWhisperの料金(2026年11月時点)

2026年11月6日に公式の販売ページ(Gumroad)で確認した内容です。

プラン料金主な内容
MacWhisper Free€0ローカルのWhisperモデルで文字起こし、.txt・.srt・.vttの書き出し、基本的なシステム全体の音声入力
MacWhisper Pro€65の買い切り(米国表示で約$72、個人用1ライセンス)話者の自動認識、複数ファイルの一括処理、会議のリアルタイム文字起こし、YouTubeの文字起こし、監視フォルダ、AIサービスとの連携など
Pro 複数ライセンス5・10・20・50ライセンスのパック組織向け
  • 動作環境はmacOS 14以降で、Mシリーズ(Apple Silicon)のMacが推奨です。Intel Macでも動きます。
  • 100の言語に対応していて、日本語も含まれます。
  • App Storeでは「Whisper Transcription」という名前で、App内課金の別の形で提供されています。公式サポートによると、音声入力(ディクテーション)の機能は公式サイトで販売している版だけで、App Store版では使えません。

MacWhisperが得意なこと

MacWhisperは、すでにある音声や動画を文字にする仕事に向いています。

  • mp3、wav、m4a、mp4、movなどのファイルをドラッグして文字起こし
  • タイムスタンプ付きの編集画面、再生と連動した確認
  • 字幕(.srt、.vtt)やdocx、PDF、Markdownなどへの書き出し
  • Proでは会議の録音と文字起こし、話者の識別、複数ファイルの一括処理

インタビュー、講義、会議の録音、ポッドキャスト、動画の字幕づくりが中心なら、MacWhisperのほうが合っています。ファイルの文字起こしは、ライブの音声入力アプリに無理にやらせる仕事ではありません。

ライブの音声入力では何が違うか

MacWhisperにもシステム全体で使える音声入力の機能があります。ただし、文法や句読点を自動で整える機能を使うにはProと、自分で設定したAIサービス(APIキー)が必要です。AIサービスで文章を整える場合、テキストはそのサービスに送られます。

毎日の仕事の中心がメール、Slack、Notion、Google ドキュメント、Cursorなどへの入力なら、カーソルのある場所にすぐ文字が入ることのほうが大事です。そのために作ったのがSpeakmacです。

  • 日本語モデル(約158MB)をダウンロードした後の通常の音声入力は、Mac上で処理されます。
  • 人名、社名、プロダクト名はカスタム単語と置換で補正できます。句読点や記号は音声コマンドでも入力できます。
  • 音声ファイルの読み込みもできますが、向いているのは短いファイルです。長い録音の文字起こしはMacWhisperのような専用アプリを使ってください。
  • 各Macでアカウントなしで30回まで無料。その後は$29の買い切りです(2台なら$39、12か月のアップデートと14日間の返金保証付き)。

MacWhisperとSpeakmacの比較

比較項目MacWhisperSpeakmac
主な用途音声・動画ファイルの文字起こし、会議の記録いま開いているアプリへのライブの音声入力
入力ファイル、録音、アプリの音声マイク(短い音声ファイルの読み込みも可)
出力文字起こし、字幕、各種ファイルの書き出しカーソルの位置に直接入力
料金無料版あり。Pro €65の買い切り$29の買い切り(2台$39)
処理場所ローカルモデルならMac上。クラウドの文字起こしやAI連携は選んだサービス側通常の音声入力はMac上
動作環境macOS 14以降(Apple Silicon推奨、Intel Macでも動作)macOS 14以降、Apple Silicon/Intel

(2026年11月6日時点。MacWhisperの情報は公式販売ページとサポート記事にもとづきます。)

目的別の選び方

やりたいこと合うアプリ理由
取材や会議の録音を文字にしたいMacWhisperファイルの読み込み、編集、書き出しが中心の作業だから
動画の字幕を作りたいMacWhisper.srt、.vttの書き出しに対応
メールやチャットに話して入力したいSpeakmacカーソルの位置にすぐ入力できる
両方の作業がある両方録音はMacWhisper、日々の入力はSpeakmacと分けると無理がない
たまに短い文章を入力するだけMac標準の音声入力追加のアプリがいらない

ほかのローカル型アプリと比べたい場合はSuperwhisperとの比較を、アプリ全体の選び方はMac向け音声入力アプリの選び方をどうぞ。

よくある質問

MacWhisperは無料で使えますか?

使えます。無料版でもローカルのWhisperモデルで文字起こしができ、.txtや字幕ファイルに書き出せます。話者の認識や一括処理、会議の文字起こしなどはProの機能です。

MacWhisper Proはいくらですか?

2026年11月6日時点の公式販売ページでは、個人用1ライセンスが€65の買い切り(米国表示で約$72)です。サブスクリプションではありません。

MacWhisperで日本語を文字起こしできますか?

できます。対応する100の言語に日本語が含まれています。

App Store版のMacWhisperでも音声入力は使えますか?

公式サポートによると、音声入力の機能は公式サイトで販売している版だけで、App Store版では使えません。

Speakmacで録音ファイルを文字起こしできますか?

音声ファイルの読み込みはできますが、短いファイル向けです。長い会議やインタビューの録音は、MacWhisperのような文字起こし専用のアプリが向いています。