Mac向け音声入力アプリの選び方:クラウド型とオフライン型の違い
著者 Kiran Jd
公開
著者 Kiran Jd
公開

Mac向けの音声入力アプリは、まず標準機能で足りるかを試し、足りない点に合わせて選ぶのが近道です。大きな分かれ目は、音声をクラウドで処理するかMac上で処理するかで、ネット接続の要否やプライバシーの扱いもここで変わります。この記事では、選ぶときに見るべきポイントと、2026年11月6日時点の主要アプリの違いを整理します。順位付けのランキングではなく、使い方に合わせて選べるようにまとめています。
なお、比較に含めているSpeakmacは私たちが作っているアプリです。ほかのアプリが合うケースもそのまま書いています。
Macには無料の音声入力が標準で入っています。短いメッセージやメモが中心なら、まずはこれで十分です。設定方法とショートカットはMacの音声入力の使い方にまとめています。
専用アプリを検討するのは、次のようなことが気になり始めたときです。
クラウド型は、音声をサーバに送って認識します。認識後に文章を整える機能があるかどうかはアプリごとに違うので、個別に確認してください。ローカル型は、Mac上のモデルで認識し、音声を外部に送りません。モデルのダウンロードなど、使い始めにネット接続が必要な場合はあります。
クラウド型は基本的にネット接続が前提です。移動中やネットが不安定な場所で使うなら、ローカル型のほうが安定します。
月額・年額のサブスクリプションか、買い切りか。毎日使うものなので、2年、3年と使ったときの総額で比べるのがおすすめです。無料プランは語数の上限があることが多いので、自分の使用量と合わせて確認してください。
日本語に対応しているかに加えて、よく使う人名や製品名が正しく出るかを自分の文章で試してください。辞書登録や置換に対応したアプリなら、誤認識した固有名詞を補正できます。精度は録音環境や語彙にも左右されるので、ランキングより実際の試用が参考になります。英語向けの仕上げ機能が日本語では使えないアプリもあります。
いま開いているアプリにそのまま入力できるか。Macだけで使うのか、iPhoneやWindowsでも同じアプリを使いたいのかも決めておきましょう。
社外秘の資料、顧客とのやりとり、医療や法律に関わる文章を話して書くなら、音声がどこに送られるかは重要です。クラウド型の場合は、データの扱いを公式の説明で確認してください。
各社の公式ページで確認した内容です。料金は米ドル表記で、変更されることがあります。
| アプリ | 処理場所 | ネット接続 | 料金 | 対応環境 | 補足 |
|---|---|---|---|---|---|
| Apple標準の音声入力 | 一般的な入力はMac上で処理される場合あり(設定画面で確認) | 設定による | 無料 | Mac標準 | macOS 27の新しい補正は英語のみ |
| Aqua Voice | クラウド | 必要 | 無料1,000語、Pro 年払い月$10(月払い$12)、Max 年払い月$19(月払い$24) | Mac、Windows、iOS、Android | 日本語サイトあり |
| Wispr Flow | クラウド | 必要 | 無料(デスクトップ版は週2,000語)、Pro 年払い月$12(年$144)、月払い$15 | デスクトップ版、iOS版 | オフラインモードなし |
| Superwhisper | ローカルのWhisperモデル | ローカルモデルなら不要 | 無料プランあり、Pro 月$8.49、年$84.99、買い切り$249.99 | Mac、Windows、iOS、Android | ローカルの文章整形モデルは英語のみ |
| Speakmac | Mac上 | 通常の音声入力では不要 | $29の買い切り(2台$39) | Mac(macOS 14以降、Apple Silicon/Intel) | 日本語モデル約158MB、カスタム単語・置換 |
各社の料金は公式ページで確認してください: Aqua Voice、Wispr Flow、Superwhisper。
Apple標準の音声入力から始めましょう。追加のインストールは不要で、短い入力なら十分使えます。
Aqua VoiceやSuperwhisperのように、複数の端末に対応したアプリが向いています。Speakmacは現在Mac専用です。
話した内容をAIで書き換えたり整えたりする機能を重視するなら、Aqua VoiceやWispr Flowのようなクラウド型が合っています。音声がクラウドで処理されることは前提になります。
Superwhisperは複数のローカルモデルを選べ、買い切りプランもあります。ただし、ローカルで文章を整えるモデルは英語のみなので、日本語では認識結果がそのまま入る点は理解しておきましょう。
Speakmacは、この用途のために作っています。日本語モデルをダウンロードした後の通常の音声入力はMac上で処理され、音声を外部に送りません。人名や社名はカスタム単語と置換で補正でき、句読点や記号は音声コマンドでも入力できます。各Macでアカウントなしで30回まで無料で試せて、購入は$29の買い切りです。12か月のアップデートと14日間の返金保証が付きます。
Aqua Voiceと料金や仕組みを詳しく比べたい場合は、Aqua Voiceの料金と買い切りの代替を参考にしてください。
使えます。Mac標準の音声入力は無料です。Aqua VoiceやWispr Flowには語数制限付きの無料プランがあり、Superwhisperにもローカルモデルを使う無料プランがあります。
Mac上のモデルで処理するアプリなら、通常の音声入力にネット接続は不要です。SpeakmacやSuperwhisperのローカルモデルがこのタイプです。クラウド型のAqua VoiceやWispr Flowは、音声入力にネット接続が必要です。
Mac標準の音声入力には辞書登録の機能がないため、間違えた語はその都度直すことになります。よく使う人名や社名が多い場合は、カスタム単語や置換で補正できるアプリを選ぶと手間が減ります。
Speakmacは$29の買い切りです。Superwhisperにも$249.99の買い切りプランがあります。Aqua VoiceとWispr Flowは月額または年額のサブスクリプションです。